季節のレシピ⑪
揚げないシシャモフライと
豆腐タルタル
豆腐タルタル
(監修)
帝京平成大学薬学部教授 金子希代子 先生
株式会社フォーラル 管理栄養士 孰賀佳冬 先生
今回も魚卵のレシピで、シシャモを使っています。シシャモは子持ちのメスが好まれることが多く、この子持ちが魚卵です。焼いて食べることが多いと思いますが、こんなフライも美味しそうですね。ソースには豆腐が使ってあって、エネルギーが抑えられています。
- コーンフレーク
- 3カップ
- おからパウダー
- 大さじ1と1/2
- 水
- 1/4カップ
- ししゃも
- 9匹
- 【ソース】
- 豆腐
- 小1パック
- 卵
- 1個
- 紅しょうが
- 15g
- 白こしょう
- 少々
1人分
- エネルギー
- :246kcal
- 食物繊維
- :2.5g
- たんぱく質
- :18.4g
- 食塩相当量
- :1.5g
- 脂質
- :7.9g
- プリン体量
- :100.8mg
- 炭水化物
- :23.8g
エネルギー産生栄養素バランス(PFC)= P:29.9% F:28.9% C:38.7%
※エネルギー産生栄養素バランス(PFC):エネルギーを産生する栄養素(Protein:たんぱく質・Fat:脂質・Carbohydrate:炭水化物)のエネルギー比率を示したもの
- コーンフレークを粗く砕いて衣を作る
- おからパウダーと水をよく混ぜてつなぎ液を作る
- ししゃもをつなぎ液、衣の順に付け、アルミホイルを敷いた魚焼きグリルで焼く
- 【ソース】豆腐は水を切り、卵は茹で、紅しょうがは細かくする
- 【ソース】ソースの材料を全て合わせてよく混ぜる
ザクザク食感にするために、衣はコーンフレークを使いました。
衣はパン粉、つなぎ液は卵+小麦粉、片栗粉で作っても美味しくできます。
マヨネーズを使ったタルタルソースより、エネルギーを1/3程度に抑えることができます。
余っているお漬物を入れてアレンジしてみてください。
シシャモには、北海道産のシシャモと北大西洋で獲れるカラフトシシャモがあり、北海道産のものは数が少なく高価で、一般のスーパーなどで見かけるものはカラフトシシャモだそうです。日本では子持ちのメスが人気があり、子持ちシシャモ大好き!という方もいらっしゃることでしょう。子持ちでないと残念な気がしてしまいますが、海外では脂ののったオスのシシャモが好んで食べられることもあるそうです。
私たちは、シシャモのプリン体も測りました。魚によっては魚卵と身を別々にして測ることもありますが、シシャモは魚卵と身を一緒に食べますから、初めから子持ちシシャモ1匹分を1つの試料として測っています。その結果、子持ちシシャモには100gあたり149.6mgのプリン体が含まれていて、中程度の量でした。子持ちシシャモ3尾を1食分とすると約90mgと決して多くはなく、身だけを食べる他の魚と比べると少なめです。それは、魚卵の部分にはプリン体が少ないからだと思われます。『魚卵は1つ1つが細胞であり、それが目に見える大きさだということは、100gあたりの細胞の数が少なくなり、それに合わせてプリン体も少なくなる』からです。魚の身だけのお刺身などはプリン体が多いので、少ないものを合わせて食べることが大切です。次回からプリン体の多いものの食べ方を紹介していきます。