季節のレシピ④ 『塩だれ豆腐つくね』
(監修)
帝京平成大学薬学部教授 金子希代子 先生
株式会社フォーラル 管理栄養士 孰賀佳冬 先生
暑い夏が始まっています。夏に増えてしまう飲酒、特にビールに合うレシピをご紹介します。こんなヘルシーなおつまみを食べて夕食とし、ビールの量は減らして下さい。
- 木綿豆腐
- 1/4丁
- 鶏ひき肉
- 100g
- とうもろこし
- 大さじ1と1/2
- ゆで枝豆
- 大さじ1と1/2
- すりおろしにんにく
- 小さじ1/4
- 顆粒中華だし
- 小さじ1/4
- ごま油
- 大さじ1/2
- いりごま
- 大さじ1/2
1食分
- エネルギー
- :368kcal
- 食物繊維
- :2.7g
- たんぱく質
- :26.2g
- 食塩相当量
- :0.7g
- 脂質
- :25.3g
- プリン体量
- :179.6mg
- 炭水化物
- :6.8g
- 豆腐は水切りをし、ひき肉とよく合わせる
- とうもろこし、枝豆を入れてさっと混ぜたらフライパンで蒸し焼きにする
- ごま油ににんにく、だし、ごまを入れてよく混ぜる
- 焼きあがったつくねを3のたれに和えて器に盛ったらできあがり
豆腐を入れてふんわり、さっぱりするだけでなくエネルギーを抑えることができます。塩だれが濃いので、つくねは味付けなしでOK!いりごまがよく絡まるようにして下さい。
高尿酸血症・痛風は生活習慣病のひとつであり、生活指導として、食事療法、飲酒制限、運動の推奨、が勧められています1)。今回は、飲酒制限について説明します。
痛風の患者さんは飲酒を好む傾向があり、疫学調査でも、アルコール飲料、特にビールの摂取量が多い人ほど血清尿酸値が高いことが報告されています。1日にビールを平均1缶(340mL)飲む人は、全く飲まない人に比べて血清尿酸値が1 mg/dL近く高く、蒸留酒でも0.6mg/dL程度高いといわれています。また、痛風との関係を17の疫学調査からまとめたメタ解析(42,924例)から、飲酒による痛風発症のリスクは、少量飲酒者(<1drink/day、アルコール<12.5g)で1.16、中程度飲酒者(1-3 drink/day、 アルコール12.6-37.4g)で1.58、大量飲酒者(3 drink以上/day、 アルコール37.5g以上)で2.64、と少量の飲酒でも1を超えていることから、痛風の発症リスクが高まることが明らかです。
そのため、痛風や高尿酸血症の患者さんの飲酒の適量は、アルコール量として20-25g/日以下、すなわち、ビール350〜500mL(販売元によって違いますが、1缶〜中瓶1本)、日本酒180mL(1合)、ウイスキー60mL(ダブル1杯)、ワイン148mL(1グラス)、焼酎90mL程度、のいずれかが勧められています1)。この量は、血清尿酸値への影響を最低限に保つ目安と考えられますので、尿酸値を気にする方はこの量を守って下さい。
今回のレシピのようにヘルシーなおつまみをしっかり食べることで、飲酒の量を減らしていければいいですね。
1) 高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン第3版2019年改訂