季節のレシピ③ 『ソイなフローズンヨーグルト』
(監修)
帝京平成大学薬学部教授 金子希代子 先生
株式会社フォーラル 管理栄養士 孰賀佳冬 先生
乳製品をテーマとしたレシピ3回目は、湿度が高く暑さを感じる時期に好まれるフローズンヨーグルトにしました。
乳製品ではない豆乳を加えて、オリジナルな味になっています。
- プレーンヨーグルト
- 1/4カップ(50g)
- 無調整豆乳
- 1/4カップ(50g)
- バナナ
- 1/4本(23g)
- ブルーベリー
- 3粒(4g)
- 黄桃の缶詰
- 2~3切(38g)
1食分
- エネルギー
- :165kcal
- 食物繊維
- :1.0g
- たんぱく質
- :4.1g
- 食塩相当量
- :0.1g
- 脂質
- :2.6g
- プリン体量
- :14.8mg
- 炭水化物
- :17.5g
- バナナ、桃は小さ目に切るか、つぶす
- ブルーベリー以外の材料をよく混ぜ合わせ、冷凍庫に入れる
- 30分~1時間ごとに取り出し、全体をかき混ぜたら、冷凍庫に戻し冷やす
- ふわっと、まとまったら器に盛り、ブルーベリーを乗せてできあがり
バナナと豆乳で甘みを感じやすくなり、砂糖いらずでコクのある仕上がりに。豆乳を使うことで飽和脂肪酸量が少なく作れます。
乳製品は血清尿酸値を下げることが知られていて、日本のみならずアメリカやヨーロッパの痛風・高尿酸血症の治療ガイドラインでも勧められている食材です。尿酸の排泄を増やす作用があります。
豆乳は、見た目は乳製品と似ていますが、大豆から作られているため、乳製品のように尿酸値を下げる働きは報告されていません。牛乳やヨーグルトのプリン体は0〜5.2mg/100gととても少ないのに対して、豆乳は22.0mg/100gと乳製品よりは多いプリン体を含んでいます。豆腐(20.0〜31.1 mg/100g)と同じ位の量で、分類としてはプリン体の少ない食品に分類されます。肉類や魚類が150〜200mg/100gのプリン体を含むことを考えると、ずっと少ない量です。
プリン体はプリン環を持つものの総称ですので、エネルギー代謝の中心的な役割を果たすアデノシン 5'-三リン酸(ATP)に直結する栄養成分でもあります。摂り過ぎたプリン体は代謝されて尿酸となるため、尿酸値の高い方は1日400mg程度に制限するのが勧められています。乳製品や豆乳など、プリン体の少ない食品を上手く使って、いろいろなものを食べて下さい。