季節のレシピ① 『菜の花と鮭の春色グラタン』
(監修)
帝京平成大学薬学部教授 金子希代子 先生
株式会社フォーラル管理栄養士 孰賀佳冬 先生
第1回目は、春のレシピとして、菜の花のグラタンをご紹介します。
- 鮭-生(切り身)
- 1/2切
- 菜の花
- 1茎
- 薄力粉
- 大さじ1
- オリーブ油
- 小さじ1
- 牛乳
- 1カップ
- 固形ブイヨン
- 小さじ1/4
- 早ゆでマカロニ
- 25g
- プロセスチーズ
- 1/2枚
- ナチュラルチーズ・パルメザン
- お好みで
1食分
- エネルギー
- :410kcal
- 食物繊維
- :2.2g
- たんぱく質
- :24.9g
- 食塩相当量
- :0.8g
- 脂質
- :17g
- プリン体量
- :68.8mg
- 炭水化物
- :36.6g
PFC比(protein:fat:carbohydrateエネルギー比率)は、24.3%、37.3%、35.7%
[参考:目標量1)](たんぱく質 13〜20%、脂質 20〜30%、炭水化物 50〜65%)]
- 菜の花を茹でて食べやすい大きさに切る
- オリーブオイルで鮭を焼き、皮と骨を取り、大きめにほぐす
- 菜の花を加え、火を止めて、小麦粉を入れよく混ぜる
- 牛乳、コンソメ、早ゆでマカロニ(そのまま)を入れ、とろみがつくまで煮詰める
- こしょうで味を調え、グラタン皿に盛る
- とろけるチーズを乗せ、粉チーズを振りかけて、トースターまたはオーブンで焦げ目をつける
高尿酸血症・痛風は生活習慣病のひとつです。
そのため、「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン第3版2019年改訂」では、生活指導として、食事療法、飲酒制限、運動の推奨、が勧められています2)。食事療法としては、適正なエネルギーの摂取(=食べ過ぎない)、プリン体・果糖の過剰摂取の回避(=プリン体・果糖を摂り過ぎない)、腎機能に応じた適切な飲水があげられています。
プリン体は体内で尿酸に変わるので、尿酸値の高い方は摂り過ぎず、1日400mg程度が勧められます。今回のレシピ『菜の花と鮭の春色グラタン』は、春を代表する食材として菜の花を使っていますが、菜の花のプリン体は26.9mg/100gと、通常の野菜と同じです。菜の花はβ-カロテンを2,200μg/100gと豊富に含み、緑黄色野菜(カロテン含量が600μg/100g以上)に分類されていますので、健康と美容のためにもお勧めの食材です。
また、乳製品は血清尿酸値を下げる働きがあり、尿酸値の高い方に勧められます。牛乳そのものを飲むのが苦手な方も、グラタンにしたら食べやすいと思います。鮭が1/2切入ってプリン体量が68.8 mgと、1日のプリン体量400mgの6分の1ですので、しっかり食べられるレシピです。
参考資料
1)日本人の食事摂取基準(2020年版)厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586553.pdf
2)高尿酸血症・痛風の生活指導. 高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン第3版
日本痛風・尿酸核酸学会, ガイドライン改訂委員会編, 診断と治療社, pp141-144, 2018