プリン体を減らすレシピ⑥
ボンレスハムとズッキーニの
サルササラダ
サルササラダ
(監修)
帝京平成大学薬学部教授 金子希代子 先生
株式会社フォーラル 管理栄養士 孰賀佳冬 先生
「プリン体の性質や量の違いを考えたレシピ」の6つ目です。プリン体は肉類や魚類に多いのですが、加工調理したものでは減る傾向があります。今回は肉類の加工品としてよく知られる『ハム』を使ったレシピをご紹介します。
- ボンレスハム
- 2枚
- ズッキーニ
- 1/3本
- Ⓐ カットトマト
- 1/4パック
- Ⓐ たまねぎ
- 1/4個
- Ⓐ パクチー
- 1株
- Ⓐ チリパウダー
- お好みで
1人分
- エネルギー
- :47.0 kcal
- 食物繊維
- :1.7g
- たんぱく質
- :4.0g
- 食塩相当量
- :0.6g
- 脂質
- :0.8g
- プリン体量
- :28.7mg
- 糖質
- :4.8g
エネルギー産生栄養素バランス(PFC)= P:34.4% F:15.5% C:41.3%
※エネルギー産生栄養素バランス(PFC):エネルギーを産生する栄養素(Protein:たんぱく質・Fat:脂質・Carbohydrate:炭水化物)のエネルギー比率を示したもの
- ズッキーニはスライス、たまねぎはみじん切りにしてそれぞれ水にさらす
- ボンレスハムは1/6等分、パクチーは細かく刻んでおく
- Ⓐを合わせ、少しなじませておく
- お皿にボンレスハム、ズッキーニを並べて、サルサを載せたら出来上がり
ボンレスハムはもも肉が原材料で脂肪分が少ないので、ロースハムに比べてカロリーを抑えられます。
カットトマトを使うと手軽なだけでなく、オリーブオイルなしでサルサが作れます。
サルサのたまねぎは、セロリやきゅうりにアレンジするのもおすすめ。
チリパウダーがないときは、タバスコが合います。
肉類の加工品である『ハム』も、よく使われる食材です。ハムは、豚もも肉を塩漬けにしたものをさしますが、さまざまな種類のものが含まれるようです。今回の材料の『ボンレスハム』は骨を抜いたもも肉から作られていて、ロース肉から作られると『ロースハム』となります。塩漬けの過程で肉から水分が出ますが、水溶性のプリン体も溶け出してしまうため、元の肉類と比べてプリン体が少なくなります。ボンレスハムに含まれるプリン体は74.2 mg/100gと、一般的な肉類の約1/2と少なく、尿酸値の高い方に勧められます。ただ、塩漬けにしているため塩分が多めになるので、血圧が高めの方や腎機能が心配な方は、1回分を1~2枚程度にすると良いでしょう。
今回のレシピも、1人分がボンレスハム1枚です。塩分はハムのみで、ズッキーニ、トマト、パクチーと一緒に食べるように工夫されています。野菜は、食物繊維が多くプリン体は少ないので、尿酸値の高い方に勧められる食材です。