尿酸“知”コンテンツ

プリン体の理解を
深めるレシピ

食材や調理方法を通してプリン体について学べるレシピをご紹介しています。

プリン体の理解を深めるレシピ③
おだし厚揚げ

(監修)
帝京平成大学薬学部教授 金子希代子 先生
株式会社フォーラル 管理栄養士 孰賀佳冬 先生

プリン体の理解を深めるレシピの第3弾として、今回は、お酒のつまみになるものを選びました。豆腐類は、植物性たんぱく質を含みプリン体は少ない食材です。尿酸値の高い人に勧められる食材ですので、積極的に摂って下さい。

材料(2人分)
厚揚げ
1枚
1カップ
白だし
大さじ1
乾燥あおさ
大さじ2

1人分

エネルギー
:113 kcal
食物繊維
:1.0g
たんぱく質
:8.6g
食塩相当量
:0.9g
脂質
:8.5g
プリン体量
:30.7mg
糖質
:0.8g

エネルギー産生栄養素バランス(PFC)= P:30.4% F:67.7% C:1.9%

※エネルギー産生栄養素バランス(PFC):エネルギーを産生する栄養素(Protein:たんぱく質・Fat:脂質・Carbohydrate:炭水化物)のエネルギー比率を示したもの

作り方
  1. 厚揚げを食べやすい大きさに切り、カリカリに焼く
  2. 小さい鍋かフライパンに、水と白だしを加えてつゆを作る
  3. つゆにあおさを加えて、すこし火にかける
  4. お皿に盛り付けたらできあがり
管理栄養士からひと言

あおさの風味がたっぷりのだしは、とろみをつけてあんかけにしてもおいしいです。
お好みで生姜(しょうが)や茗荷(みょうが)を乗せるとさらに香りが豊かになります。
厚揚げはフライパンだけでなく、トースターでもカリカリに焼くことができます。

コメント

 今回は、お酒にも合うレシピを取り上げました。レシピに使っている豆腐類は、良質なたんぱく質を含み、プリン体は少ない食材です(豆腐:20-31mg/100g)。尿酸値の高い人に勧められますので、積極的に食べて下さい。
 尿酸値の高い人や痛風の患者さんは、お酒を好む傾向があります。お酒の中でも、特にビールの摂取量が多い人ほど尿酸値が高いことがわかっています。1日にビールを平均1缶(340mL)飲む人は、全く飲まない人に比べて血清尿酸値が1 mg/dL近く高い(P<0.001)と報告されています。
 お酒は、種類を問わず尿酸値を上げますので、飲む量に注意して下さい。適度な量は、アルコール量として1日当たり20-25g以下です。すなわち、ビール350〜500mL(商品によって異なりますが、1缶〜中瓶1本)、日本酒180mL(1合)、ウィスキー60mL(ダブル1杯)、ワイン148mL(グラス1杯)、焼酎90mL程度のいずれかです。この量は、血清尿酸値への影響を最低限に保つ目安と考えられます。