vol.17

基礎疾患のある60歳以上の男性、
COVID-19の重症化リスクは高い

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の重症化リスク因子は、高齢者、男性の他、糖尿病、脂質異常症、高尿酸血症、肺疾患などの基礎疾患を有することで高まる可能性があることを、国立感染症研究所の土橋酉紀氏らが報告した。研究の詳細は、「Journal of Epidemiology」に本年5月29日オンライン版に掲載された。

土橋氏らは、国内COVID-19パンデミック初期(2020年1~3月)に報告された症例の臨床的特徴を調べ、ポアソン回帰を用いて重症化をもたらすリスク因子について調べた。重症化の定義は「集中治療室(ICU)入室」および「人工呼吸器装着または死亡」とした。

まず、感染症…

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