vol.16

アジア人に高尿酸血症と痛風が多いのは
遺伝的差異に由来か
1000ゲノムプロジェクトデータの二次解析から

アジア人の高尿酸血症と痛風の有病率は、ヨーロッパ人と比べて高いとされている。米バージニア・コモンウェルス大学のFaven Butler氏らが「Journal of Personalized Medicine」(3月22日)に発表した論文によると、複数のゲノムワイド関連研究から抽出したさまざまな人種の一塩基多型(SNP)を解析した結果、高尿酸血症と痛風のリスクに関与する対立遺伝子(リスクアレル)の発現頻度の違いが、これらの疾患の有病率の人種差をもたらしている可能性があることが判明した。

SNPなどの遺伝的な差異は、尿酸トランスポーターの機能にも差異を生じ、その結果、諸人種間において、高尿酸血…

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